「映画の嘘」は本当に嘘なのか?サイレンサーが気になったので調べてみた

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知識

今日は何の内容にしようかな…と色々物色していると、ライフハッカーさんの「現実ではありえない、映画でよくある「ウソ」一覧」という記事を見ました。

その中に「サイレンサーの性能」として

殺し屋などがサイレンサーを付けて発砲すると「パスッ」としか音がしませんよね。ですが、現実世界では工事現場の削岩機ほどドデカい音がします。たとえ最も高性能なものでもトンカチで板を叩くくらいの音がでます。

という内容がありました。

 

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サイレンサーは本当に音がしないのか?

昼間の仕事柄、実際に削岩機の音を耳にする機会があったりするのですが、あれってかなりデカいです。映画やアニメの世界等での「サイレンサー=プシュッという音」というイメージでいたので、本当の所どうなのかをYoutubeで映像がないか探してみました。

ガバメント M1911 .45口径での実験

実弾射撃 サイレンサー + ガバメント M1911 .45口径を撃ってみた マック堺のレビュー動画#479

思ってた音とだいぶ違います。口径が大きいのもあるのかもしれませんが、普通に爆発音ですねこれ。映画の世界の「アレ」ではありません。

 

H&K USP 9mm(38口径)での実験

実弾射撃 H&K USP 9mm サプレッサー (HK USP Suppressor)

撮影場所が屋内射撃場という、音が響きやすい空間という事もあるとは思うんですが、先ほどの音よりも大きな音。サイレンサー効いてるの?というくらい大きいです。これも映画の世界とはほど遠いです。

で、そもそもサイレンサー(サプレッサー)の仕組みってどうなってるんだろう?という疑問についてはこちらのサイトで詳しく解説されているのですが、要は銃の先端から放出される爆発音をサイレンサーの内部にいくつも作られている壁を通して徐々に弱めて放出する…ということのようです。ワインのコルクを一気に抜くと「ポンッ!」と大きな音がしますが、ゆっくり引き抜くと音がほとんどしない、というのと理屈は同じなんだとか。

で、サイレンサーのように「音を弱める」やり方としてこれも映画でよく登場するのが「枕に銃を押し付けてサイレンサー代わりにする」というやり方。

 

枕はサイレンサーの代わりになるのか?

あまりイメージがつかめない方はこちらが分かりやすいかもしれません。

映画「BROTHER」2分16秒から

Brother (2000) – Raging Men [SPOILERS]

枕でサイレンサーの代わりをする。となるとこの北野武氏の映画「BROTHER」を思い出します。シラセ達が仲間に加わって大暴れするシーンです。しかしこの映画での加藤雅也さんはカッコ良かったですね。凄く色気のある俳優さんだと個人的に思います。

検証している動画がありましたのでご紹介します。

 

25口径でのクッションを使用した実験

検証 .25口径自動拳銃 クッション 消音効果 – 実銃射撃

思ってたのと違う…。

さすがに25口径でも音が大きいですね。これでは映画のようにとは行きません。コメント欄に「低反発の枕は消音効果があるらしいよ」「一般的な枕の材質はポリエステルで、低反発枕の枕はウレタンを使ってるから吸音性能が高いです」みたいなやり取りがありましたが、みんななんでそんなに詳しいんだ…。

 

38口径?で枕をサイレンサー代わりに実験

相原みぃ 実銃で実験!! 枕はサイレンサーになるか?

380ACPというのが何口径なのか良く分からなかったんですが、9mmなんだと思うので38口径なんでしょうか?上記のクッションより大きな口径なのでもちろん音も大きいんですが、やっぱり枕ではそんなに消音効果はなさそうです。お兄ちゃんはそう思いますよ、ハイ。

と、ここまで見てきて「サイレンサーは消音効果がそれほどではない」というのは間違いではないように感じます。画面を通して「大きいな」と思う程の音なので、実際に自分の耳で聴くともっと大きいんじゃないかとも思います。

 

色々見ていると、こんな動画を発見しました。

Suppressed 1903 Colt Pocket Hammerless

これ、イメージに近くないですか?映画ってこんな感じですよね。

「ポスッ」という音ではないですが、現実はこんな感じなんだと思います。おそらく25口径くらいで、それくらいの大きさでないと映画みたいな感じにはならないんじゃないでしょうか?

Silencer Tech LLC Suppressed Ruger MKII

これもおそらく同じくらいの口径なんじゃないかと思うんですが、やっぱり映画のようなサイレンサーでプスッというのを再現するにはそれなりに銃を選ぶ必要がありそうです。

色々見ていて分かったのは、削岩機ほどの音がするわけでもないしかなり発砲音は消せるけど「銃による」という事でしょうか。なので映画も全てが嘘というわけでもなさそうです。(ただしあんなプシュッという効果音みたいな音にはならないと思われる)

 

Silenced .45 1911 Colt

おまけとして、この動画がなんか好きでした。

銃=人を傷つける道具なのは間違いないですし、日本が銃社会じゃなくて本当に良かったとアメリカなんかの銃の事件を見聞きするたびに思うんですが、外国でもみんながみんな銃を撃った事があるわけでもないんでしょう。

この動画はまさにそんな感じの動画でした。2番目に撃つ人なんてちょっと悪ぶってはいそうなんですがセーフティーロックが分からないという…。最期の人も「初めて撃ちます」みたいな感じですし、それぞれに銃を渡す時のおじさんとみんなの慎重な感じがなんか良かった。常に銃口は同じ方向を向いてるというか。

今回は「映画の嘘」からサイレンサーに焦点を当ててみましたが、Youtubeを漁りだしてなかなか止まらなくなってしまいました。面白い動画ってたくさんありますね!