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コレクションにも最適!Zippoを自分オリジナルにカスタムしてみよう

投稿日:2015年7月27日 更新日:

こんにちは。かの地からスタッフの興介です。
今回は昔からお世話になっているZippoのお話です。

昔、100円ライターを使っていた頃に父親から「カッコ悪いからZippoを使え」とプレゼントされてからというもの、Zippoをずっと愛用していました。
この「カッコ良い」「カッコ悪い」って男特有の感覚だな~といつも思うんですが(女性はこうゆうハードボイルドさってあんまり意識しないですもんね)、なんかカッコ良い男のグッズに必ず入ってきそうな物の1つがZippoです。

 

Zippoとは?
ジッポー(Zippo)は、アメリカ合衆国の企業・ジッポー社(en:Zippo Manufacturing Company)、および同社が製造する金属製オイルライターの商標です。長い歴史と世界的な普及率の高さからオイルライターの代名詞的存在。※wikipediaより

 

簡単に言うとオイルライターなんですが、2,000円~数万円と金額は素材やデザインによってピンキリです。また、製造された年代もマチマチですし開けた時の「キンッ!」という音も、「ポンッ」だったり「カシュッ」だったりバラバラなんです。個性があるのもZippoの魅力の1つだと思います。

で、このZippoを新しく購入しよう!と考えて色々なショップを見ていたのですが、なにせ高い!以前は純銀(スターリングシルバー)を使ってたんですが確か2万円くらいしましたし、いまいち音が好きじゃなかったんですね。子持ちのお父さんのお小遣いではなかなか買える金額じゃなかったりします。

 


デザインZippoが高くて買えない…そうだ、作ってみる?

悩んでは色んなショップを見て余計に悩んで…。

「高いなら自分で作ったらいいじゃない」という結論に達しました(極端ですね、すいません)。

本当に素人考えなんですが、「作られてる以上は自分にも作れるはずだ」と変な自信が湧いてきて…。こうなったらもう本当に出来る気がしてくるから不思議です。

 

どんな方法で作るか考えてみる

僕がカッコいいなと思ったZippoのデザインは「彫刻」か「パーツの貼り合わせ」で出来ていたのですが、彫刻はハードルが高いように思います。しかもなんか刃物を使うと怪我しそうだし。

そこで「貼り合わせ」で作ろうと思ったのですが、ここでも問題がありました。「そもそもどうやって貼ってるの?」という初歩的な疑問です。

Googleで色々調べてみると、金属同士をくっ付けるなら…

 

  1. アロンアルファで接着
  2. ハンダで接着
  3. 銀ロウでロウ付けして接着

 

が考えられる方法のようでした。

簡単なのはアロンアルファですが、なんか剥がれそうですよね。実際に「剥げるからオススメ出来ない」といったような情報もありました。

で、ポケットの中でハードな扱いを受けるのが必至な事と、Zippoは無造作に放り投げて置けるのも魅力の1つなので細かい事を気にしなくて良さそうなのは「銀ロウでロウ付け」でした。と言いながらロウ付けなんかやった事がないのでここでもGoogleで調べてみました。

 

ロウ付けとは?
金属を接合する方法である溶接の一種。接合する部材(母材)よりも融点の低い合金(ろう)を溶かして一種の接着剤として用いる事により、母材自体を溶融させずに複数の部材を接合させることができる。ろうを溶かすための手段は、可燃性ガス等を燃焼させたり、電気ヒーターを用いたりして加熱する。※wikipediaより

 

こうして読むとなんだか難しそうですが、要は素材(溶ける温度:800度)と素材(溶ける温度:800度)の間に溶かす合金(溶ける温度:600度)を挟んで600度まで熱すると、素材は溶けずに合金だけ溶けてくれて冷え固まると接着剤の役割を果たすってことです。

 

アクセサリーなんかもこういった工程を経て作られているようなのですが、今回はZippo。しかもロウ付け工程を見ててもあまり詳しく書いていなかったので今回書いてみようと思った次第です。

 


まずはオリジナルZippo用の素材を購入

さて、ロウ付けという工法で作る事を決めたら、素材を買っていこうと思います。

今回は初めての試みという事もあり結構な量を購入したのですが、まずは土台となるZippo選びから。

調べていくと、ロウ付けするカスタムZippoを取り扱っている所の多くは「アーマー」という種類のZippoをベースとして使用しているようでした。

 

Zippoアーマーとは?
読んで字の如く、通常のものよりも鎧のように厚みを持たせたZippoのシリーズです。通常の1.5倍の厚みで重厚感たっぷり。実際ちょっと重い。ケースは真鍮製。

 

この「重い」という部分をマイナス要素として捉える人も中にはいらっしゃるようですが、僕からすると元々重厚感がZippoの魅力でもあるので全く問題ではありませんでした。若干ズッシリくる重みが逆にたまらない感じです。

アーマーをベースに使う理由としては、ロウ付けの際に高温に熱するので分厚い方が変形にも強く都合がいいという事のようでした。

このアーマーシリーズも色々と種類がありまして、無地の物でもザラついた加工が表面に施されている「サテン仕上げ」に、鏡面仕上げを表面に施した「ミラー仕上げ」、そして色合いも金銀黒と様々です。僕は光を反射してキラッと光るZippoが好きなので「ミラー仕上げ」を選ぶ事にしました。

値段も手頃でいいんじゃないでしょうか?失敗しても笑って許されるレベルなのって大事です。

 


ロウ付けするパーツを用意する

今回、シルバー製のパーツをロウ付けしようかなとも思ったのですが、まずはZippo本体と同じ素材である真鍮製の物を用意しました。

使うのはこちら、マリアのメダイです。無宗教の僕ですが、マリアのデザインってなんか好きなんです。

マリアのメダイ

 

このままでは使えないので、これに加工を施していきます。

まずはいらない裏側部分をカットします。真鍮なのでグニグニ捻じっていると捻じ切れました。

szippo002

 

場所を移動して明るい所で撮影した写真を。

金色が西日に映えます。ここでも紐等を通す上部分がいらないのでニッパーでカットし、ヤスリをかけていきます。

真鍮のマリアのメダイ

 

szippo004

 

いらない部分が無くなってスッキリしました。これでパーツは用意できました。

 

ロウ付けに必要な物

素材も大事ですが、ロウ付けに必要な物が揃っていなければロウ付けは出来ないので、今回購入した物をご紹介します。

似たような物であれば同じ事が出来ると思いますが、僕のように「何を買ったらいいか分からない」という人のお役に立てば幸いです。

 

銀ロウ(今回は1ヵ所だけなのと初めてなので溶けやすい早ロウにしました)


※これは3分、5分、7分、早ロウのセットです

銀ロウは種類によって融点(溶ける温度)が違います。

融点が低い順に「早ロウ(620度)」、「7分ロウ(720度)」、「9分ロウ(730度)」、「5分ロウ(750度)」「3分ロウ(780度)」「2分ロウ(820度)」となっています。使う素材に応じて使い分ける必要があります。真鍮の融点は800度程度のようなので、2分ロウなんて使った日には全て溶けてしまいます。

また、ロウ付けする箇所が数か所ある場合は、高い融点の銀ロウで1ヵ所ロウ付けしてから別の箇所を徐々に低い融点の銀ロウに変えていく事で複数のロウ付けが可能になるんだとか。今回はやってないのであくまで知識だけですが…。

 

フラックス

フラックスは、ロウ付けする素材表面の酸化被膜を防ぐ働きがあります。表面が酸化してしまうとロウ付けが出来ないので必須のアイテム。また、銀ロウの流れを良くする効果もあり。

どれがいいのかよく分からなかったので、銀ロウ用と書いてあったこれに決定。

 

ガスバーナー

高温に熱する必要があるのでガスバーナーも用意。これもピンキリでしたが、向きを変えても使いやすそうだったことと「ロウ付け作業に適している」という説明を信じて購入。結果大正解でした。

 

ピックリングコンパウンド

ロウ付け後に酸化した被膜やフラックスを洗う際に必要な酸洗い用品。なければ無いでいいような気もしましたが、ロウ付けを紹介しているサイトには往々にして「酸洗い」の項目が出てくる事と、後々の磨き作業が楽になるかな?と思って購入。

 

以上の物を使ってロウ付けしていきます。

 

まずはロウ付け作業開始!

ピックリングコンパウンドの写真を撮るのを忘れていましたが、必要な物はこんな感じ。結構お手軽な感じがしませんか?

銀ロウ(早ロウ)とフラックスがこちら。

ロウ付けに必要な物

銀ロウ早ロウ

銀ロウはこんな感じの薄い銀板です。

金切りバサミが無かったので、切断にはニッパーを使いました。少し硬いですがニッパーでも十分小さく切り分けられます。

初心者がロウ付けに必要な物

ガスバーナーはこちら。ヘッドは取り外し可能でガスボンベもフタ付きなので収納時も場所を取らず安心ですね。

いつかこれで「炙り料理」にも挑戦したいと考えてます。火力が強すぎるかもしれないけど…。

 

ロウ付けの準備をしよう

初めての試みなので緊張しながらも銀ロウを切り分けます。ロウ付けをする際はガスバーナーを使うので屋外の作業がいいんじゃないかと思います。あと、下には耐火レンガ(ホームセンターで200円未満)を置いてその上で作業を行いました。

 

銀ロウの切り出しはニッパーで

銀ロウは小さく4つ切り分け、メダイ(金色の方の貼り付けるパーツ)の上下左右に1つずつ置く事にしました。この辺は性格が出て申し訳ないんですが超適当です。これで多すぎるのか少なすぎるのかも、情報が少なくて分からないので「なるようになるさ」の精神で大らかにやっちゃいます。

 

Zippoに銀ロウとフラックスを塗布

フラックスを塗布するんですが、メダイに十分かな?というくらい塗布した上に銀ロウを置き、Zippoの方にもフラックスを塗布しました。これも多いのか少ないのかも分からないのですが、勢いでOKなんじゃないでしょうか。どの道磨き作業もしますしね。勢いよく裏返して思う位置に配置したらガスバーナーをメダイの上から当てていきました。

ここも情報がなくて、溶かしてから任意の位置に配置するのかどうかも分からなかったのですが、とりあえずZippoとメダイを合わせて位置を決めて、メダイの上から色々な方向でバーナーの火を当てて均一に熱するように工夫します。メダイが金色から熱で赤く変わっていく様は、初めてなので「大丈夫かこれ…」という感情が湧き上がりながらの作業でした。

 

しかも…。メダイの上から熱するので銀ロウが溶けた(走った)のかどうかまるで分からない!「そろそろいいのかな…」と恐る恐るペンチでメダイが動くかどうか確認するしかない綱渡りのような素人作業となりました。

でも、出来るもんでいつの間にかロウ付け出来ていました。凄いなこれ。

 

そんなこんなでロウ付け完了

ロウ付け直後のZippo

熱した直後なのでめちゃめちゃ熱くなってるZippoです。

このままでは次の作業に移れないので、水の中に入れ冷却する…とあったのですがバケツに入れるのもバケツが溶けそうで怖い。なのでホースで水をかけることにしました。

ロウ付け後は水洗いします

 

ジュワワワワッ!という音と共に冷却されていくZippo。

念には念を入れて、数分間この状態でホースから水を流し続けました。冷えたらロウ付け段階は終了です。

 

ロウ付け後の酸洗いと、燻し加工

ピックリングコンパウンドを陶器製のお椀の中に溶かし、Zippoを5~10分浸け込みます。それ以上やってしまうとロウ付け部分が剥がれたりもすると注意書きにあったので6分程度にとどめました。

 

最初はあれだけ黒かったZippoが…

オリジナルカスタムZippo酸洗い中

結構、酸化被膜が剥げて色味が出てきましたよね。

この中で歯ブラシで擦って酸化部分を洗います。

ピックリングコンパウンドで酸洗い

ピカピカになってきました。

あまり長時間浸けていてもいけないので、水洗いしてよく洗浄します。

 

酸洗い後のロウ付けしたZippo

sDSC_1792

洗浄して乾かした状態がこちら。

ピカピカにはなったのですが、新品の10円玉みたいになってしまった…。ちょっと当初のイメージと違います。ディズニーランドのスーベニアメダルみたいでもあります。ちょっと安っぽいから燻し(いぶし)加工を行いたいと思います。

 

シルバーアクセサリーもですが、酸化する事で黒ずんできたり、くすんできたりしますよね。こんな加工を人工的にするのが「燻し加工」なんですが、真鍮ってどうやって燻すんだろう…。放っておけば自然に酸化して燻されますが、すぐに使いたいので数か月放置しておくのもちょっとなぁ…。と思い、またもやGoogleで検索。

 

すると、「硫黄が真鍮を燻してくれる」という情報を発見しました。

しかし硫黄なんて家にないよ…と考えていましたが、「あ!ブラックソルトがある!」という事を思い出しました。商品化しなかったブラックソルトのブロックを持っていたんです。

今回は商品に手を付けたくなかったのでブロックを使用しましたが、「かの地から」では扱っていません。問い合わせを多くいただくようなら商品化を考えるんですが…。

お風呂の入浴剤として使用する時も、食用として使用する時も、パウダータイプの方が使い勝手がいいので「かの地から」ではパウダータイプを取り扱っています。今回のように燻すために使用する時は余計にパウダータイプがオススメです。

かの地からブラックソルトパウダータイプはこちらで販売中です。

 

真鍮をブラックソルトで燻し加工

コップに入れたブラックソルト。こんなにある必要はありませんが写真として分かりやすかったのでこのまま使用します。

いぶしにも便利なブラックソルト

 

こんなかんじでお湯を張ってそこにZippoを浸け込んでいきます。

果たして本当に燻されるんでしょうか…?情報を頼りにやってみます。

Zippo真鍮部分を硫黄の湯へ

 

 

浸け込む事10分。見事に真っ黒。本当に燻されました。

このままではムラがあるので、均一に燻されるように向きを変えたりして更に10分程度浸けておきます。

真鍮のいぶしは硫黄成分が効く

 

・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・。

 

燻し終わってしっかり流水で洗浄(今回は岩塩を使っているので余計にしっかりと洗浄しました)した物がこちら。

いい具合に燻されて「古めかしい感じ」が出てるんじゃないでしょうか。特に窪みの部分は燻されてないと雰囲気出ませんもんね。簡単に出来るアンティーク風加工と陰影出しが燻しの魅力なのでおススメです。

Zippoの真鍮をいぶす

 

 

ロウ付けしたオリジナルカスタムZippoの完成

 

以上の工程を経て出来上がったZippoがこちら。まだ磨き上げの途中だったんですが、途中の写真も撮っておきたかったので記録として残します。

Zippoマリアカスタム

オリジナルZippoマリア

 

どうでしょうか?元々2,000円程度のZippoにパーツをくっ付けただけですが、結構「それっぽい」感じに仕上がったかな?と思います。

アーマーZippoの重量感と、メダイのリアルな重量感が合わさって結構な重さですが、この重さが僕にはちょうどいい重さです。こうして見ると、やっぱりミラー仕上げのZippoをベースに選んで良かったなと実感。このまま使っても全然いいなと思ってはいたんですが、100円ショップで一応ルーターを買ってきてバフ仕上げをして作業終了!

 

製作費はロウ付けに必要な物も一緒に買ったので8,000円くらいかかってはいますが、一度ロウ付け用品を揃えておけば遊びの幅も広がりそうです。

意外と面白い作業だったので、またカスタムZippoを作って遊びたいと考えてます。次はシルバーのロウ付けにも挑戦してみたいですね。もしこれを読んで「自分もやってみようかな?」と思われた方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

しかし…これを思うように形に出来る職人さんは凄いなぁと改めて感じました…。

 

※今回ご紹介したロウ付けですが、なにぶん素人が初めてやった作業であり作業の記録程度のものです。「ここ間違ってるよ!」「こうした方がいいよ!」といったご意見があればぜひ教えてください。そして、作業をされる際はしっかりと準備や安全確認を行った上で作業をしてくださいね。

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しーまん

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「かの地から」のWEB&ECサイト構築、デザイン等を主に行っています。時間を効率的に使っていかに家族と過ごす時間を増やすかに毎日悩み中の、山口県在住1980年生まれの新米お父さんです。ほぼ毎日更新中の「かの地から」 Youtubeチャンネルはこちら

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